同社は成長戦略として「付加価値の高い製品と安定したサービス収益の拡大により収益性を高める」ことを掲げており、第59期に売上高営業利益率17％を達成することを目標としています。製品販売だけでなく据付工事や定期メンテナンス、焼網洗浄などの継続収益を強化することで売上の安定化を図り、原材料価格上昇や人件費増加といった業界課題に対応していく方針です。

重点投資分野は製造設備とアフターサービス体制の強化です。同社はロースター本体と周辺機器の品質向上に向けて設備投資を数億円規模で実施するとともに、設置・保守の標準化や人員育成を進めます。これにより導入から保守までを一貫提供する「ワンストップ」体制を差別化要因とし、顧客の稼働率向上や運用負担軽減を具体的な価値として訴求していきます。

新市場開拓では海外展開と業態拡大に注力します。連結子会社を通じて東南アジアや北米など主要国への販売網を広げ、今後3年で海外売上高を現状の2倍に引き上げることを目指しています。また、焼肉店以外の業務用市場や大手チェーン向けの一括導入、内装工事を含むトータル提案で顧客基盤を拡大していく計画です。

技術革新面では製品の性能向上とサービスの高度化に投資します。ダクト式・ノンダクト式の効率改善、焼網洗浄機の自動化や耐久性向上に加え、遠隔監視やセンサーを用いた故障予兆検知を導入し、定期保守の効率化と突発的なダウンタイムの削減を図ります。こうした取り組みにより保守コストの削減や顧客満足度の向上を達成し、収益率改善に結びつけていく方針です。

SHINPO CO.,LTD.JP:5903

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経営方針