同社は成長戦略の中心に、知的・精神的円熟層というコア顧客の拡大を据えています。世界170ヶ国以上を舞台に自社企画のオリジナルツアーを提供し、リピーターを基盤に着実に顧客数を増やすことで、営業収益および営業利益の向上を図る方針です。具体的な数値目標は公表していないものの、コロナ後の需要回復を見込みつつ安全性の高い地域を中心に販売を強化し、業績の回復・拡大を目指しています。

同社は自然・文化・芸術・人間という知的テーマを打ち出した商品設計と、訓練された添乗サービスによって差別化を図っています。免税店への立ち寄りを控えて観光時間を充実させるなど「上質なツアー運営」を明確な施策としており、添乗員の育成を担う子会社1社を含む体制で現地サービスを自前で確保しています。人材育成では評価の公正さと透明性を重視し、社員教育やサービス力向上に重点投資しています。

新市場開拓・事業拡大については、安全性を重視した地域選定や宣伝活動を通じて顧客層を広げる計画です。海外情勢の不透明さを踏まえつつ、販売チャネルやプロモーションを地域別に最適化して需要の取り込みを図り、為替変動による粗利圧迫には価格転嫁を進めることで対応します。既存のリピーター基盤を活かしつつ、新規顧客獲得のためのツアー頻度増加や企画の多様化を進めています。

同社はITやAIを活用した投資により売上向上と経費削減を進めています。知恵の共有や社員教育のためにITを積極活用するとともに、今後のDX投資では販売促進や事務作業の効率化、顧客分析による的確な提案といった具体的な効果を目指しています。これらの技術投資により、企画力と運営力を両立させた高付加価値の旅行商品の提供を強化していきます。

EURASIA TRAVEL Co.,LtdJP:9376

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経営方針