農業総合研究所は、「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」というビジョンを掲げています。このビジョンのもと、日本や世界から農業がなくならない仕組みを構築することを目的としています。具体的には、「ビジネスとして魅力ある農産業の確立」をミッションとして掲げ、さまざまな事業を展開しています。

農業総合研究所の事業セグメントは主に「農家の直売所事業」と「産直卸事業」の2つに分かれています。農家の直売所事業では、登録生産者から集荷した農産物をスーパーマーケットの産直コーナーで販売する仕組みを提供しています。この事業は「委託販売システム」と「買取委託販売」の2つの方法で運営されています。

「委託販売システム」では、登録生産者が自ら販売先や価格を決定し、農産物をスーパーで販売します。農業総合研究所は、物流費を負担し、手数料を収益源としています。このシステムは、生産者、スーパー、消費者の三方にとってメリットがある「三方良し」の仕組みです。

「買取委託販売」では、農業総合研究所が登録生産者から農産物を買い取り、供給量を確保した上でスーパーで販売します。この方法は、天候不順などで供給が不安定な場合に利用されます。販売価格は農業総合研究所が決定し、利益率は委託販売システムより低くなります。

産直卸事業では、農業総合研究所が生産者から直接農産物を買い取り、付加価値をつけてスーパーの青果コーナーで販売します。この事業は「卸販売」として展開され、農産物のブランディングを行い、スーパーに提供します。利益率は他の事業と比較して低い傾向にあります。

農業総合研究所は、持続可能な農産業の実現に向けて、生産者が主体的に販売できる「委託販売システム」を積極的に推進しています。また、産直卸事業を通じて、スーパーの青果コーナーに生産者から直送された農産物を提供することにも力を入れています。

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