同社は近年の事業再編を経て、主力を航空機用推進装置（エンジン）とそのアフターサービスに絞り込み、成長を目指しています。市場価値は少なくとも1700億ドル超、発行済普通株式は約10.7億株（2025年1月15日時点）と大規模で、同社は新世代機向けエンジンの納入急増とそれに伴うサービス収入の拡大で収益基盤を強化することを中長期の成長戦略としています。加えて、持続可能な投資適格格付けを維持することを目標に、債務の管理やキャッシュ創出を重視している点も投資家向けに明確に示されています。

重点投資分野は「商用エンジン＆サービス」と「防衛・推進技術」の二本柱で、特にアフターマーケット（整備・部品・長期サービス契約）に高い収益性を求めています。同社はサプライヤーとの協働で供給網の安定化を図り、部品供給や修理のリードタイム短縮、コスト低減によって差別化を図っています。デジタルツールを用いた需要予測や在庫最適化も進めており、政府系顧客や航空機メーカーとの共同事業（たとえば共同出資のエンジン合弁など）を活用して市場シェア維持を狙っています。

新市場開拓や事業拡大では、新プラットフォーム向けのエンジン納入の「ラッシュ・アップ」によるボリューム拡大を計画しており、防衛分野での受注拡大や地域別の販売強化（米国、欧州、中国やアジア地域など）を通じて顧客基盤を広げています。過去にGEヘルスケアやGEヴェルノバをスピンオフした経験から、コア事業に資源を集中させる方針を維持しており、金融サービスや保険ポートフォリオの縮小などポートフォリオ最適化の選択肢も検討しています。ただし、これらの処理は現金支出や会計上の影響を伴うため、実行タイミングと手法は慎重に判断するとしています。

技術革新への取り組みでは、研究開発と知的財産の蓄積を競争優位の中核と位置づけています。特許や営業上のノウハウを拡充しつつ、必要に応じて顧客向けのライセンス供与も行い、安全性と整備の容易さを高める製品改良に投資しています。政府助成金など外部資金も活用しており、例として研究開発費の一部で政府補助金が2024年に約1.17億ドルの形で反映されるなど、外部資源を組み合わせた技術開発を進めています。

	2011/12	2012/12	2013/12	2014/12	2015/12	2016/12	2017/12	2018/12	2019/12	2020/12	2021/12	2022/12	2023/12	2024/12
Return on Assets	2	2	2	2.4	1.1	2.1	-1.6	0.3	0.3	2.2	-1.7	1.2	5.4	4.6
Return on equity (%)

GENERAL ELECTRIC COGE