株式会社イーディーピーは、人工ダイヤモンドの広範な応用を通じて、地球環境の維持や社会問題の解決に貢献することを目指しています。同社は、特に気相合成法を用いた「種結晶」の製造に注力し、人工ダイヤモンド宝石（LGD）市場のサプライチェーンの最上流に位置しています。

イーディーピーは、産総研の技術を活用し、大型ダイヤモンド結晶の製造技術を確立しています。これにより、7x7mmから15x15mmの種結晶を製造し、LGDメーカーに供給しています。これらの種結晶は、気相合成法により成長させられ、最終的に宝飾品として消費者に届けられます。

同社のダイヤモンド単結晶は、宝石用途だけでなく、電子材料や光学部品としても利用されています。特に、板状の単結晶ダイヤモンドを製造できることが特徴で、これにより、砥粒分野以外の応用分野にも適用しやすくなっています。また、同社の技術は、他の製造手法や競合他社に比べて大型の単結晶を製造できるという優位性を持っています。

イーディーピーの製品は、人工宝石の種結晶、半導体材料としての基板、高発熱デバイスのヒートシンク、精密加工切削工具などの分野で利用されています。特に、人工宝石製造のための種結晶は、同社の売上高の58.9％を占める主要製品です。

同社は、LGD分野の拡大に向けて、インドにSFD Indiaを設立し、現地での宝石加工と販売を強化しています。また、ダイヤモンドデバイス分野では、2インチウエハの実用化を目指し、単結晶の大型化を進めています。これにより、パワーデバイスや量子デバイスへの応用を促進し、将来的な市場拡大を図っています。

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